科学的なメカニズムがある
一般的にストレスを解消するためには、スポーツをすると良いとされています。人の身体は運動をすると、全身の血流が促進されます。それはストレスを感じる器官である脳も、例外ではありません。そして、脳の血流が促進されると、セロトニンという神経伝達物質の量が多くなります。このセロトニンは、幸せを感じる物質をコントロールしたり、精神を安定させたりする作用があります。つまりスポーツをして脳内のセロトニンの量が増えると、多幸感の増加や精神安定によって、ストレスの解消に繋がるわけです。
また、ストレスが溜まっていると、その原因となる嫌なことを始めとする、余計なことで頭がいっぱいになりがちです。そうして、余計にストレスを溜め込むという悪循環に陥りかねません。そこでスポーツをすると、身体を動かすということに意識を向けることができます。そうすると、一時的であっても、ストレスを溜め込む悪循環からの離脱が可能です。
誰かと一緒だとより効果的
スポーツによるストレス解消は、ひとりでも不可能ではありません。けれども、ひとりだとできる種目も限られる上に、集中力を持続させるのが非常に難しいです。それに対して、大勢でやると、できるスポーツの種目が増えます。また、スポーツに参加している人が、他の人の応援によって、モチベーションを高めることができます。さらに、勝敗を競い合ったり大勢でひとつの目標を目指すなど、色々な楽しみ方ができます。スポーツによるストレス解消では、楽しむということが非常に大切です。そして、大勢参加した方が楽しめる可能性が高いです。また、スポーツとストレス解消に関する研究で、ひとりよりもみんなでスポーツをした方が高い効果を得られるという結果も出ています。